[イスラム教の友達の恋愛観で、日本の宗教観を垣間見た話]

kitchen interior in modern cafe 移住
Photo by Maria Orlova on Pexels.com

2023年のPåsk(復活祭)のこと、何も深く考えていなかった私は金曜日に友達とfika。


Påsk(復活祭)の週末は、金曜日にイエス様が亡くなられたらしくビーガン、ベジタリアンな料理を食べたりお祈りしたり静かに過ごすそうな。土曜日も引き続き静かに過ごすらしいです。そして日曜日のイエス様の復活に向けて自分自身も生まれ変わる!という一連の儀式というか流れなんだそう。

夫の家族はカソリックで、それも結構真面目というか本格的というか・・・
家族が続々集まる中、私はFikaへ。来年は予定を入れず静かに過ごそうと誓ったのでした😇

さて、前置きが長くなったのですが・・・

まったく宗教色のない毎日を送る私が、例の金曜日に「イスラム教の友達とのガールズトークで日本の宗教観を垣間見ることができた」ので、その備忘録。

よろしければ最後までお付き合いください。

ガールズトークのあらまし

友達は私より一回りほど年上で、何でも赤裸々に話してくれる優しい女性。
私の妊娠を、大喜びしてくれる笑顔の絶えないチャーミングな彼女。
(よくあると思うのですが)いい人に限って、なぜ、パートナーが見つからない!?


結婚して子供を持つことが夢で、優しいピーンとくる運命の彼を待っています。
そんな彼女、よくよく話を聞いているとこの10か月の間にデートに行った方がいたそうな!


彼女の理想が、出会って2か月以内にお互いの家族に紹介しあう、そして結婚の申し込みを受ける。
それから、手をつなぐとか何とか身体的な接触をしてもいいとのこと・・・。

いや、待てよ!それはえらいハードル高くない!?

彼女いわく、一度もキスしたこともないしもちろんそれ以上には進んだことがないそうな。

スウェーデンだと、キスは朝飯前というか・・・
日本もそうかと思いますが(人によるとは思うけど)「純潔を守る」というのは、まぁそんな結婚まで待たないというか・・・。
という話をしたところ、「えぇ~!」反応でした。日本もなの!?

彼女も、厳しすぎるというか難しいかもしれないよね~とは言っているのですが。

彼女はスウェーデンに来てからバリバリのイスラム教という訳ではなく、祈りたいときに祈る、体調が悪くなったそうでラマダンは時々体調とその日の予定を見て、という感じで結婚相手も宗教も人種も特に気にしてはいないそうです。

ちなみに、解釈によるということですがすごく厳しいイスラム教の教義に従うと異なる宗教の人とは結婚はできないそうです。


体に染みついた宗教

話していくうちに、宗教的に禁止されているからこの「2か月の壁」というか希望があるのか?それとも、宗教とは別なのか?という話になりました。

生まれてからずっと、家族が大切で異性との関係については結婚が大切という環境で育ってきて、やはりこの「2か月の壁」は彼女の中で譲れないものだそうです。

宗教が、というか自分の気持ちの問題なんだけど。とのこと。

やっぱり、体に染みついた宗教観があるなぁという話に至りました。

日本人の祈るって・・・?

話は、日本人の宗教観に。
神道、仏教・・・???

「パッ」と頭に浮かぶ日本の宗教といえばこんな感じでしょうか?
特に信仰はないんです。という人もメッセージに

「快復を祈っております。」とか「ご多幸をお祈り申し上げます。」とか書くことがあるんではないでしょうか?

この時、だれに祈っているんだ!?

だれなんでしょうか?

アマテラスの暗号

そこで思い出したのが、「アマテラスの暗号」という歴史?小説。
父親を暗殺された息子が、父を殺した犯人を突き止める中で「アマテラスの正体」も明らかにするという話。
衝撃の結末というか、色んな証拠があったりして日本人の祖先についても考えてしまう、そんな小説。

小説の中で、「日本人の中にはお天道様という考えが染みついていて、それは神道が染みついているから。この神道を守ることこそ、日本人の心を守るということ。」というようなことが描かれており、ふーむと思ったので、それを思い出したのでした。

Kindle版ならUnlimitedの読み放題に入っているので(2023年4月時点)良かったら読んでみてください。
感想、コメント欄にてお待ちしております🍙


いかがでしたか?

何やかんやで、誰しも神様とか見えない力というものを心のどこかで信じていて、日本人は意外とそれが強いのかもしれません。

そういえば、ロボットの巨匠、石黒先生も日本人にロボットが受け入れられやすい素地があるのは「日本には万物に心が宿っている」という考えが根付いているから。というようなことを本に書いていらした。

なんだか、そう考えると友達の「2か月の壁」も納得できた一日になりました。

生まれてこの方、27年を日本で過ごして来た私にとって万物に魂があるとか、お天道様が見ていて来るとか当たり前すぎて考えもしないもんな~。

「人形供養」なんかも、海外の人に紹介するとみなさんビックリ😮✨
日本文化が好きな方は、「はっはーん、それ分かるわ。」という感じですが。
万物に魂が宿るという日本ならでは。

海外に住んでみて、未知の文化に出逢った時。
自分の中で一番近い感覚というか、納得できる引き出しが多いと寛容になれるというか。
相手のことが分かりやすくなるなぁと感じます。

ではでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました🙏☺️

引き続き、素敵な一日を🙌

コメント

タイトルとURLをコピーしました