「社会人になってからでもスウェーデン留学はできる?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。何を隠そう私もその一人。Sさんにお話を伺うまで、ワーホリでもない社会人の留学がイマイチ理解できていませんでした。
そこで、今回は、スウェーデンのフォルクフーグスコーラ(Folkhögskola)へ社会人留学したSさんにインタビューさせていただくことに。
留学を決意した理由から、授業や寮生活、費用、スウェーデン語の必要性まで、実際に1年間過ごしたからこそ分かるリアルな体験談をお届けします🫡☕
語り方がとても魅力的で、笑顔の素敵なSさん!快くインタビューに答えて下さり、本当にありがとうございました😂🙏✨
社会人になってからスウェーデン留学を決意した理由

大学時代には英語と経営を専攻されていたSさん。
学生時代から留学に興味があり、大学の協定校にスウェーデンがあったことから、少しだけスウェーデン語を勉強した経験もあったそうです。
そんなSさん、もともと興味があったのは、英語圏よりもヨーロッパや北欧。
特に、
- ジェンダー平等
- 幸福度ランキングの高さ
- 北欧の暮らしや文化
に魅力を感じ、「いつかスウェーデンへ行ってみたい」と考えていたとか。留学先では観光とホスピタリティを学びたいと思っていたそうです。
しかし、大学で学ぶ中で「まだここで学べることがたくさんある!」と気付き、自分の意思で留学を見送ることに。
その後はコロナ禍に突入し、海外旅行に行く機会もないまま大学を卒業。思い描いていた学生生活とは少し違う形になったものの、その分将来に向けてひたすら貯金に励む日々を送ったSさん。
新卒で入社した会社で2年間勤務し、新たな挑戦を目指して退職されました。その後、「スウェーデン 留学」と検索し、本格的に情報収集を始め、渡航を決意したそうです。

大学時代からの夢を、社会人になって実現されたんですね☕🌿
かっこいい!
Folkhögskola(フォルクフーグスコーラ)ってどんな学校?

Sさんが選んだのは、大学でも専門学校でもなく、Folkhögskola(フォルクフーグスコーラ)という北欧独自のスタイルを持つ、スウェーデンの学校。
日本では、Folkhögskolaの発祥の地であるデンマークのFolkehøjskoleの方が有名かもしれませんね。
さて、スウェーデンに話を戻して。
Folkhögskolaは、試験や成績だけを重視する学校ではなく、自分の興味や将来について考えながら学べる教育機関として知られています。18歳以上の成人が入学可能で、若者ばかりでなく、キャリアアップを図る社会人が学んでいることも少なくありません。
大学のように一つの専門分野を深く学ぶというより、「まずは興味のあることを幅広く学び、自分に合う分野を見つける」というスタイルが特徴。
寄宿学校のスタイルを取っている学校が多く、何と基本的に授業料無料!

ただし、学校によってはEU/EEA以外の留学生に授業料を設定している場合があります。
のちほど「費用の項目」でもお伝えしますが、寮費・食費・教材費などは別途必要になるため、応募前に各学校の最新情報を確認することをおすすめします🌿
Sさんには、小さい頃から美術やデザインに関わる仕事に憧れがあったそう。
しかし、本当に自分に向いているかは分からなかったため「まずは実際にやってみよう!」という気持ちでFolkhögskolaを選んだそうです。
ちなみに、わが家の夫まるさんは、歌手や俳優を目指していた時期があり、芸術コースのあるFolkhögskolaを受験した経験があります🎤
Folkhögskola(フォルクフーグスコーラ)の探し方

「どうやって探せばいいの?」と思われた方に朗報です✨
自分にピッタリの学校を探すことのできる、公式検索サイト(Folkhögskola.nu) で簡単に探すことができます!
スウェーデン全国にある150校以上のFolkhögskolaの中から条件に合うものを絞って検索することが可能。
例えば、Folkhögskola.nuでは、
- 地域
- コース内容
- 学びたい分野
などから学校が検索可能。
Sさんのお話に出てきたデザインや芸術だけでなく、
- IT
- 音楽
- 教育
- 福祉
- スウェーデン語
- 国際交流
など、さまざまなコースが掲載されていますよ。
Hjälmared校を選んだ理由と応募方法

それでは、次にSさんが数ある学校の中からどうやって学び舎を見つけたのか紹介します。
Hjälmared校を選んだ理由
学校選びでは、先ほど紹介した公式検索サイト(Folkhögskola.nu)で見つけた学校4〜5校ほどへ直接問い合わせをしたそうです。
確認した内容は、以下の通り。
- 海外からの留学生を受け入れているか
- 学校の寮に住めるか
- デザインコースがあるか
- 授業で必要とされるスウェーデン語のレベル
その中で、Hjälmared folkhögskola からは、確認した内容が満たされていたことに加え「これまでにも日本からの留学生を受け入れた実績があります。」という返事をもらったこともあり、Hjälmared folkhögskolaのDigital Design & Productionコースを選んだそうです。
スウェーデン語のレベルって?
Hjälmared folkhögskolaで必要とされるスウェーデン語レベルは、
Studiestödsnivå (CSN)という奨学金がもらえる、 Gymnasienivå (A1)高校レベルのスウェーデン語。
また、学校からは「授業は全てスウェーデン語ですから、それでもよければ」と言われたそうです。
Hjälmared校(Digital Design & Productionコース)の応募方法
応募はエージェントを利用せず、すべて自分で行ったそうです。
学校ごとに用意されている質問へ回答し、
- 大学卒業証明書(英文)
を提出。
その後、学校から届いた入学許可証を使って学生ビザを Migrationsverket で申請し、無事に学校生活をスタートさせたそうです!

「ビザの申請!?大変そう😓」と思われ方も知れませんが、
私も交換留学をした時に、Migrationsverketでビザの申請を初めて行い、ワーホリも、今のビザの配偶者ビザも
エージェントを通さず申請しましたが、簡単でした☕ので大丈夫🪄
授業内容を曜日ごとに紹介

Sさんの在学期間は2024年8月から2025年6月まで。
Digital Design & Productionコース では、デジタルデザインを中心に、毎日異なるテーマを学んだそうです🪄
月曜日
写真編集
火曜日
動画撮影・動画編集
水曜日
Webデザイン
木曜日
AI画像生成
金曜日
グラフィックデザイン
最後には卒業制作もあり、1年間学んだことを作品としてまとめたそう。
ソフトの設定言語はスウェーデン語で、授業もスウェーデン語だったため、分からないことはネットを上手に活用して解決し、授業の前後に予習や復習にも力を入れていたとのこと。
どれも初めてのことばかりだったけど、
「興味がある。」
その気持ちだけで挑戦したそうです。
スウェーデン語はどうしてた?

授業はスウェーデン語で行われていたため、先ほどの応募方法でも紹介したように「高校レベル」のスウェーデン語が必要とのこと。
Sさん自身は、週に1コマ80分の「授業」(svenska plus)という留学生向けの授業を受けていたそうで、内容は文法や文化について。学生のレベルはバラバラだったものの、生活に支障はないレベルの人たちばかりで、Sさんだけが初心者だったそうです。
授業中は、分からない単語や表現はChatGPTを活用し、
- 単語の意味
- 自然な表現
- 会話で使えるフレーズ
などを調べながら学習していたそう。
生活の中で自然と覚えることが多く、「勉強した」というより、「生活しながら身についた」という感覚だったそうですよ。

言語学習について、Sさんのお話が、「外国語を話す」ことの真髄を物語っていたので
そのまま紹介させて頂きます!
If you talk to a man in a language he understands, that goes to his head. If you talk to him in his language, that goes to his heart. - Nelson Mandela
「相手が理解できる言語で話せば、相手の頭に届く。相手の母語で話せば、相手の心に届く」(前掲の邦訳より)というネルソン・マンデラの名言です。
この言葉に感銘を受け、言語学習に興味を持ったといっても過言ではありません。
英語が通じるスウェーデンで、私は“あえてスウェーデン語で”生活したいと思うんですよね。
Sさん
「英語が通じるスウェーデンで、あえてスウェーデン語で生活したい。」Sさんの口から、この言葉を聞いた時、あまりの感動に鳥肌が立ちました。
私自身、「あえてスウェーデン語を時間をかけて話せるようになるという覚悟」という点で共感。
「言語を習得する」という過程で、その膨大な時間の中で、その国の文化だけでなく、その背景にある歴史や、自然環境、モラルなどなどなど、、、
色んなことに出逢えるもんなぁと・・・改めて感じた次第です。
言語学習の楽しさに、改めてスポットライトを当ててくれたSさんに感謝です🤩✔️
生活について

寮生活では、個室も用意されており、部屋にはベッドや勉強机、WIFIなど最低限の家具が備え付けられているようです。
一方で、
- キッチン
- シャワー
- トイレ
は共用。
Sさんによると、共用キッチンではクラスメイトと一緒に料理をしたり、食事を楽しんだりすることも多く、授業以外で交流できる大切な場所になっていたそうです。
「自然と友達ができて、とても楽しかったです。」と話してくれました。
特に、学校生活で助かったのが食事だったそう。
曜日によっては夕食を自炊する日もあったものの、平日は学校で朝・昼・晩の食事が提供されていたため、自分で食事を準備する必要があったのは主に週末だけ。
食費を抑えられたことは、留学生活を続けるうえで大きな助けになったそうですよ!

外食は高いし、毎日の献立を考えるのも、料理するのにも時間がかかるのでそれを気にせず
「学び」に集中できる環境が素晴らしいですね🍵
費用と節約方法

費用
Hjälmared folkhögskolaでは、授業料は無料です。
ただし、寮費や食費、教材費などは自己負担になります。
今回は Hjälmared校のウェブサイトを基に 「Digital Design & Productionコース」の費用をまとめてみました✍
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 入学確定料(Bekräftelseavgift) | 500 SEK |
| 参加費(Deltagaravgift) | 5,860 SEK/年 |
| 寮費(個室) | 62,920 SEK/年 |
| 寮費(2人部屋) | 51,360 SEK/年 |
| 教材費 | 約2,000 SEK |
| デザイン機材利用料 | 2,000 SEK |
| 合計(個室の場合) | 約73,280 SEK |
| 合計(2人部屋の場合) | 約61,720 SEK |
※教材費は目安です。
ちなみに、Sさんが学校生活で一番助かったと言っていた食費ですが、寮費に含まれており
クリスマスディナー
イースタービュッフェ
卒業パーティー
などのイベントの食費までも含まれているそうです!
節約方法
Sさんは、留学前に十分な貯金をしてから渡航したそうですが、
現地では
- お酒を飲まない
- 外食をほとんどしない
- 週末に街でお買い物をしない
ことで生活費を抑えていたそうです。
支払いにはWiseカードを利用し、支払いもスムーズだったとのこと。

WISEカードは私も愛用していて、海外旅行が好きな方にも超おススメなので
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も併せてご覧ください!
生活費を抑えていた分、旅行にはかなりお金をかけていたそうで、留学中にはヨーロッパ13カ国にも行ったそうですよ🛫✨
実際に通って感じたFolkhögskolaの魅力

1年間を振り返って、Sさんが一番良かったと感じたのは、「自分が本当に興味を持てる分野を見つけられたこと」だったそうです。
大学や専門学校では、一つの専門分野を深く学ぶことが一般的ですが、Folkhögskolaでは、
- 写真
- 映像
- Webデザイン
- AI画像生成
- グラフィックデザイン
などを幅広く体験。
その経験を通して、「これが好きなんだ。」「もっと学びたい。」という気持ちに気付くことができたSさん。
「まず挑戦してみる。」
そんな環境が整っていることこが、Folkhögskolaの一番大きな魅力なのかもしれません。
これから留学したい人へのメッセージ

「英語だけでなく、少しでも多くスウェーデン語を勉強しておくこと。」
これは間違いなくそう!!なのですが、
Sさんが留学したい人へ一番伝えたいのは
「何歳からでも遅くない!」
「『何か新しいことを始めたい』と思ったときがタイミング!」
ということ。
高校を卒業したばかりの若者から、キャリアチェンジを目指す社会人、孫のいる人生の後半戦を楽しむシニアまで、さまざまな背景を持つ人々が同じ教室で学ぶことは、日本ではあまり考えられませんよね。
思い立ったが吉日ということで、自分の気持ちを大切にチャレンジしてみてください!
まとめ
今回は、Hjälmared folkhögskolaで約1年間学んだSさんに、社会人からスウェーデン留学へ挑戦した体験を伺いました。
社会人になってからの留学には、不安や迷いもあったそうですが、実際に飛び込んでみたことで、新しい分野との出会いや、自分の本当にやりたいことを見つけるきっかけになったと言います。
今回、私自身感じたことは、フォルクフーグスコーラは、専門知識を身につけるだけでなく、さまざまなことに挑戦しながら自分の可能性を広げられる、北欧ならではの学びの場だということ。
「社会人になったからもう遅い・・・。」と思っている方こそ、一歩踏み出すことで新しい世界が広がるかもしれません!
Sさん、改めて貴重なお話をありがとうございました🤗✨
この記事が、スウェーデン留学やフォルクフーグスコーラに興味を持つ方の参考になれば幸いです🌿

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