スウェーデンのコロナ対策、北欧最大の死亡率の理由と福祉大国の葛藤~日本が第二波を避けるために~

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この記事を書くにあたって

この記事に意見を寄せてくれた友人達、そして記事を書いた私達はスウェーデンが大好きです!この記事が「コロナとの向き合い方」を、今一度考えるキッカケになれば幸いです。

※豊かな自然に、技巧を凝らした建物、ここにに出てくる写真は私の友人がスウェーデンで撮影したもの。ポストコロナに、ぜひ訪れたい場所の一つです。

人口わずか約1,022万人(外務省)のスウェーデン、東京の人口が約1,395万人(東京都)ということを考えると、スウェーデンのコロナにおける死亡者数4029人、感染者数33,843人(ジョンズ・ホプキンス大学)という数字の恐ろしさをご理解いただけるのではないでしょうか。

スウェーデン”独自”のコロナウイルス対策を日本では、カフェのテラスで食事を楽しむスウェーデン国民の姿と共に、「国と国民の信頼関係の上で成り立っている」「国民の自主性の賜物である」「実験的な集団免疫を目指している」と報道しています。

「愛する人と過ごす時間が残されていたはずなのに、病院にかかることができず亡くなってしまった。彼らが死へと追いやったのよ。」(BBC)こんな言葉が看護師の口から漏れる、スウェーデン。

・感染が疑われる人、感染が疑われる人と接する時はマスクを着用する  
・ソーシャルディスタンスを守る
・手洗いうがいを徹底する 

個人レベルで取り組めることが、スウェーデンでは軽んじられている傾向にあると知り、驚きを隠せませんでした。スウェーデンで起きていることを正しく知りたいと思い、スウェーデン人、スウェーデン在住日本人の方々と、この記事を書くに至りました。

高齢者の死亡率の高さとスウェーデンの現状

手厚い福祉を誇るはずの国で何が起きているのでしょうか。

19日、中央日報によるとスウェーデンの新型コロナウイルスによる死者のほとんどが70歳以上で、死者全体の48.9%は介護施設の入居者が占めており、3月末までに部外者の介護施設訪問を規制しなかったことで感染が拡大したとともに、一部の介護施設の従事者はコロナの症状があるのに勤務を続けていたことも分かっています。

高齢者は延命に必要な治療を受けることができない?

国民保健機関の代表者アンデシュ・テグネル氏は、感染を抑制し、医療機関に過剰な負担をかけないよう心がけていると声明を発表しました(SVTa)。

テグネル氏は3月中にスウェーデン社会は感染病に十分に備えていると発言していましたが、コロナウイルスの感染拡大に伴い、病床数、医療従事者が不足していることが分かりました。

また、PCR検査の開始が遅く、予定されていた検査の一部のみが行われる形になってしまったのです。5月6日の段階では一週間の検査数が10万件を超えると報道されていたようですが、実際は2万9千件に留まったようです(SVTb)。

中央日報によると、保健当局は医療システムの過負荷を懸念し、介護施設の高齢患者を病院に搬送させることを制限してきたようです。また、介護施設の看護スタッフが医師の承認なしに、患者に対し酸素供給装置を提供することも禁止し、高齢者の死者を増やしたという批判がスウェーデン国内でも噴出しています。

医療崩壊を防ぐことを目的とし、持病のある方や、高齢者の方に医療へのアクセスが制限されるという方針に対し、BBCによると他のヨーロッパ諸国はスウェーデンの方針は受け入れられるものではないとしています。

高齢者介護施設の現状

実際に父を亡くしたリリー・セルギさんのインタビュー(BBC)で、彼女は「施設で働く人は、防護服などの十分な対策を行っていたと聞いている」と述べていますが、中には、高齢者介護施設で働いてるスタッフが、友人の好意で世界各国から送られたマスクを施設の責任者に渡したところ、感謝されるどころか「従業員も入居者もマスクの着用は許可しない」と突き返されるような事例も起きていたようです。

重ねて、PCR検査は症状のある方に限定されていたため、症状のない介護職員が勤務を続け、感染を広めてしまった事例もあったようです。

一方、現在も首都ストックホルムの高齢者介護施設で働く友人は、「高齢者施設での働き手は不足しており、多少症状が出ていても働くしかないという事情もある。介護職員の中には、働かなければ生活が立ち行かなくなる人もいる。そして問題点として、スウェーデン語が十分にできない介護職員もおり、ルールを理解できていない可能性も高い」という切実な事情があると教えてくれました。

集団免疫の現実

CNNによると、スウェーデン公衆衛生庁は5月22日までに、首都ストックホルムの住民を対象に行った検査で、抗体保有率は7.3%にとどまるとの結果が出たと明らかにしたそうです。
集団免疫とは、人口の70%~90%が感染や回復、ワクチン接種を通じて感染症への免疫を獲得することで達成されるもので、ウイルス保有者の数自体が少なくなるため、免疫を持っていない人に感染が広まる可能性も低くなるというものです。ストックホルムの住民の抗体保有率は7.3%に留まったということは、集団免疫を獲得しているとは言い難い現実が垣間見えます。

ここで、少しスウェーデンにおける集団免疫説をまとめてみます。
集団免疫という対策方針の可能性が打ち出されたのは3月15日(SVT c)で、スウェーデンは他国と比べると厳しい措置を取らないというのは、集団免疫を目標としているというような解釈をしている研究者が多かったようです。例えば国家免疫学者のアニカ・リンデ(テグネル氏の前の国家疫学者)。

これは、国民保健機関やそれに関わる専門家が、医療崩壊しない程度に感染者数を抑制しながら、国民の間に集団免疫を形成していくことが感染拡大を止める唯一の方法だろうといった内容の発言を繰り返したことが原因であると考えられます。

UnHerd(イギリス報道局)によるインタービューで、スウェーデンの元公衆衛生庁の疫学者のヨアン・ギーゼク氏(テレビやスウェーデンの大手情報局SVTに頻繁に出演しているそうです)は、ロックダウンの問題点を指摘し、厳しい措置を取った場合、ロックダウンの解除に向けて、どのような条件が満たされれば解除が可能となるのか判断が難しいといった理由を挙げ、むしろ他の国のことを心配していると述べています(特に映像の10:00-13:00)。

スウェーデン在住の友人によると、このギーゼク氏は、ロックダウンで感染が拡大していない他の北欧諸国では多くの人が免疫を持たないため第二波でスウェーデンより多くの死者が出るだろう、と繰り返し述べていると教えてくれました。

実際、5月にストックホルムは集団免疫獲得に到達する可能性があるという予測があったようです(SVTd)が、5月14日DNによると、国民保健機関は集団免疫を目指していないと改めて表明したようです。

集団免疫と同時に世界の注目を集めていたのは、ロックダウンを避けたことによる経済への影響でした。5月8日のDAILYKOSによると、スウェーデン国立銀行による予測は、ロックダウンしたフィンランドの景気後退が6%、甚大な被害が出たイタリアで9.1%だったのに対し、スウェーデンは6.9~9.7%と経済への打撃を回避できたとは言い難いようです。

4月30日のCNBCによると、スウェーデン企業は、このパンデミックにより被害を受けており、多くの人が失業する危険性があると述べていましたが、実際、スウェーデンの大学に通う友人曰く、奨学金を受けることの出来る大学に入学を希望している人の数が例年に比べ多いようです。失業率が上昇することに対し、スウェーデン在住の友人は「経済の悪化だけでなく、売春や犯罪の増加も報道されており将来が心配だ」と話してくれました。

とある日のストックホルム スウェーデン在住の方より寄稿

スウェーデン政府の対応と医療現場の現状

ベネッセによると、スウェーデンではコロナウイルスが発生してから各分野の専門家からの情報が、毎日国民に向けて発信されているそうです。公衆衛生庁から感染自体に関する情報(感染者数や死者の推移、リスクグループの分析など)、社会庁からは医療に関する情報(ICUの病床数や満床率など)、そして緊急事態庁(Myndigheten för samhällsskydd och beredskap)からも対処が必要な分野がどうなっているかという報告があるようです。また、中央日報によると、高齢者の保護が疎かだったという批判が出ると、スウェーデンのステファン・ロベーン首相は5月13日の記者会見で「最善の計画にもかかわらず、我々は高齢者がほとんどの脆弱な人々を保護することに失敗した」と認め、関連予算も大幅に増やすことにしたそうです。

また、Forbesによると新型コロナ以前のスウェーデンのICUベッド数は、人口10万人あたり約5.8床で、まだ感染が拡大していない2月頃から、ベッドを増やす計画が立てられていたそうです。スウェーデン最大のカロリンスカ大学病院でも、以前の約5倍の200床程度まで増床されており、ICUで働く医師や看護師の確保も行われました。また各臨床科の希望者や若手医師、麻酔科専門看護師、手術室専門看護師を始めとする看護スタッフを、ICU治療に当たれるように教育したり、全国から有志の医学生がトレーニングを受けて医療現場を手伝ったりと、各方面でスタッフの調達準備がされたそうです。

一方、緊急ではない手術はやむなく延期されている場合もあるようです。

同じForbesの記事の中で、自身もカロリンスカ大学病院で医師として働く宮川絢子さんは、「医療崩壊を招かないためには、感染のピークを可能な限り低くし、医療現場のキャパシテイーを超えない患者数(殊にICU治療が必要な重症者)に抑えなければいけません。

しかし同時に人の運命、つまりICUに入れるかどうかがいとも簡単に決定されてしまうことに、現場で心を痛めている医療従事者も多いのです。」と述べています。

スウェーデンの医療と言えば、スウェーデンでは風邪くらいでは病院では治療を受けることができません。留学中、風邪を引いて病院に行った友人が何もしてもらえず追い返されたということに、日本人は皆驚いて怒っていましたが、スウェーデン人は「当たり前だよ、風邪で病院には行かないだろう」と逆に不思議がっていました。

宮川絢子さんは、「高齢者に関わらず、若年者でも、予後が悪いと分かっていれば、通常からICU入室を許されないことは往々にしてあることなのです。医療資源は限られていますから、それをいかに有効に使うか、分配するか判断することは、スウェーデンの医療現場では重要なことなのです。」とおっしゃっており、スウェーデンと日本の医療体制や死生観の違いがここでも伺えます。

スウェーデンから日本が学ぶこと 私達一人一人にできること

スウェーデンの労働環境について、どんなイメージをお持ちでしょうか?

スウェーデン人の夫曰く「日本人は多少、体調が悪くても仕事に行くが、スウェーデンではきちんと休みを取る」姿勢は、コロナに関係なく日本社会が真似るべき点だそうです。

ただ、先ほど「3.高齢者介護施設の現状」で言及したように、今回のコロナウイルス対応に関して、高齢者施設で働く介護士の中には、コロナウイルス罹患後も仕事を続けなければいけない事例もあったようですが。

ストックホルムの介護施設で働く友人は、政府の方針を支持する一方で、「症状がある職員は休ませる、ソーシャルディスタンスを守る、感染が疑われる患者と触れ合う場合はマスクをつけるなど、個人で出来ること、そしてスウェーデン社会全体で改善できることは、まだまだある(あった)」と語ってくれました。

スウェーデン国内でも、より多くの犠牲を防ぐために、今からでも強力な措置を取るべきだという声も上がっているようです。科学者22人が4月15日、スウェーデンのDAGENS NYHETER(ダーゲンス・ニューヘーテル)紙上で「コロナに対する対応を完全に、今すぐに変えなければならない」と政府に求め、ウイルス学者のレナ・アインホーン氏は、「高齢者のケアをする人にマスクなどの防護具着用を義務づけるなど、まだ出来ることはたくさんある」と指摘したそうです。

これに対し、アンデーシュ・テグネル氏はコロナ対策について戦略がないというのは誤りで、スウェーデンの死亡者数についても、スウェーデンは高齢者介護施設での死者もカウントしているため、イタリアのように病院のみの死者数をカウントしている国などと比較することは困難であると述べています(SVTe)。

実際、5月25日の朝日新聞によると、新型コロナウイルスに感染して死亡した人の実際の数が報告より多い可能性が世界的に指摘され、今年の死者数が近年の平均を上回る「超過死亡」が関心を集めているようです。

スウェーデンに住んでいない私は偉そうに言える立場では、正直ありません。

しかし、ストックホルムの介護施設で働く友人が語ってくれたように「ソーシャルディスタンスを心がける、必要に応じてマスクをつける、手洗いうがいをする、体調管理に務める」個人で出来ることを実行するというのは、緊急事態宣言が解かれた今、日本で第二波を防ぐために、誰もが持つべき「おもいやり」の心を持つことではないかと思いました。

コロナに罹患したスウェーデン在住年日本人の方へのインタビューを対話形式でご紹介いたします。

Q: コロナウイルスに罹患されたと伺いました。体調はいかがですか?

A: 最近は、また熱が出ましたね。

それと酸欠感と胸の痛みはまだ治ってないけど、もう慣れてしまって、そんなに苦もなくなってきました。

Q:酸欠感と胸の痛みは、肺になにか問題がある証拠だと思うのですが、病院には行ってらっしゃらないのですか?

A:行ってないですよ。オンライン自己診断(下記にリンクがあります)に従うと私は病院に行けないそうです。家で安静にしているとそれほど苦しいわけでありませんので。

熱も最高37.7℃で、それもすぐに引いて、それからは何日かに一度微熱が出る程度です。肺炎だとは思うけれど、呼吸困難でもないし病院でも処置をされず部屋に閉じ込められているだけだと思うから病院には行っていません。

何より、友人が言うには、未だに病院の入り口では検温、手の消毒も無いみたいですし、医療従事者も、病院に来ている人たちも誰一人マスクはしていないそうです。

院内感染に加担するのも嫌なので。全快してから抗体検査には行くつもりです。

Q:コロナウイルスに対する抗体検査へのアクセスはあるのですか?

A:ちゃんとは調べていないですが抗体検査は妊娠検査薬のように簡易で時間のかからないもののはずだから、すぐにかどうかはわからないけれど、そのうち受けられると思います。

Q:抗体と言えば、日本でもスウェーデンは集団免疫をつけようとしていると報道されていますが、どう思われますか?

A: スウェーデン政府はそんなことは一言も言ってないですよ。ほかの国の学者か誰かがそう主張しているだけです。ただ「医療システムと社会全体が機能し続ける水準で感染を抑制する」という目標に変わりはないようです。

Q: そうなんですね。誤った情報かが日本でも報道されているようで゙悲しいです。

スウェーデンの現在の街の様子などはいかがですか?

A:日本を見てから、スウェーデンに帰ってくると全てがズサンで驚きます。

スウェーデンは知っての通り、コロナ対策として、お店の営業規制は全くやっていません。

それどころかスーパー、ショッピングモール、レストランでも入口にアルコールを置いているところはまばら。国がレストランに出している規制は、唯一「50人以上の客を入れるな」だけです。

そもそも、スウェーデンのレストランの平均キャパは70人らしく、普段でもレストランにいるお客さんが50人になることはありません。

私の働くレストランも最近、やっと手消毒アルコールを入り口に置き始めたらしいです。

私の知っているレストランは掃除専門のスタッフが1人いて、マスクこそしていませんが、ゴム手袋とメガネを装着し、アルコールスプレーで毎回イス、テーブル、カードマシーン、ドアノブを除染しているそうです。

そして、相変わらずマスクをしている人は街中でもほぼ見かけない状況です。

まだほとんどの人が意味のないものだと思っているので、マスクをしている人はよっぽどの重症者なんだと思われます。

そもそも欧米では、マスクをしていると犯罪者に見えてしまうのです。日本でいう目出し帽てきな扱いでしょうか?

オーストリアではテロ対策で、2017年に公の場で顔を覆ってはならないという法律ができたため、ニカブはもとよりマスクの着用も原則禁止(東洋経済ONLINE)で、今回のコロナ以前はマスク禁止だったとか聞きましたよ。

Q:従業員にコロナが出たということで、働いていらっしゃるレストランは業者による消毒など対応はあったのでしょうか?日本のニュースによると日本では、感染者の出た飲食店は消毒、休業の措置を取っていました。

A:こちらとは大違いですね。業者による消毒なんかしてないと思います。

そんな義務もないでしょうし。従業員にコロナ感染者が出たら企業側が社会保険庁に連絡を入れることになっていますが、私の働くレストランオーナーはやってくれていませんでした。

お陰で、私がそれに気づいて保険庁に連絡入れるまでの1週間分の保険は降りないことになってしまいました。

Q:スウェーデン政府による今回のコロナ対策についてはどう思われますか?

A: 今回の政府の対策に対してスウェーデン人の支持率が高いままなので、私としては釈然としませんが、国民の理解は得ているのだと思います。

今回のコロナ対策もそうですが、自己管理と呼ばれていますが、ただ国が無責任なだけの気がしますね。

他の街は知りませんが、少なくとも私の住んでいる街は十分な自粛、感染予防策が出来てるようには見えません。複数の持病のある方や、高齢者で回復の見込めない方は集中治療室には入れないという方針はさすがに世界中から、優生思想だと批判されていますよね。

合理的なのは間違いないのですが、救命に合理性を持ち出すのは流石に10年住んでいる私でもその域には考えが及びません。

まぁこの問題は一概に何とも言えない、難しいです。スウェーデンには安楽死こそないものの、延命処置の拒否権はあるので、コロナ以前に、そもそも死に対する価値観は日本とは結構離れていると思います。

政府は、消毒の徹底、マスクの着用、ソーシャルディスタンスを保つなど、簡単に個人で出来て、効果の大きい対策も、ろくに国民の間に浸透させることができていないのに、感染者、死者数に落とし所を作って欲しくないです。

努力あっての「落とし所がない」ですよね?少なくとも日本人からするとの話ですが。

インタビューは以上です!体調の優れない中、お返事いただきありがとうございました。

スウェーデンでマスクをすることの意味

4年ほど前、咳がでてのどの痛みもあったため(他の人に移さないよう!)マスクをして外出した私。トラム(路面電車)に乗ってあることに気づいたのです。「誰も隣に座らないどころか、私避けられてる!?」忘れもしません。トラムの中央に腰かけた私の周りには、ぽっかりとしたスペースが。テロ対策の観点から、ヨーロッパの多くの国では顔を隠していると犯罪者かテロリストに見えるのですね。もしくは重病者。スウェーデン出身の夫には、病院から抜け出したと思われたのでは?と言われました。

今年の2月以降、私はマスクをつけて通勤していましたが、夫は「健康な人はマスクをつけなくていいのに」とWHOのガイドラインを見てぼやいていました(この記事にもマスクについて、正しい見解を掲載するよう言われました)。

WHOのガイドラインにあるように、「健康な人がマスクをすると、マスクの使用方法を誤るなどした場合逆効果」であり、スウェーデン人の多くが「マスクの使用は感染者に加え、医療関係者や感染者を介護する人などに絞るべきだ」と考えていることは理解できます。とは言え、スウェーデンにいる夫も、高齢の両親のことを考え、今は外出時などマスクを付けているようです。

さて、今回のコロナの影響でドイツでもマスクの着用を義務化する(BBCJapan)などヨーロッパにおけるマスク事情も変化したように思います。

現在スウェーデンの町をマスクを付けて歩くとは・・・

現地在住の友人がこんなご意見ををくださいました。

マスクをして道を歩いていると、とりあえず見られますが、スウェーデン人は、シャイなので、目のやりように困っている様に見受けられます。

私が見返すと、目を直ぐに逸らされますしね。スウェーデンでは、元々マスクするのは重病の人だけのようで、元気な私がマスクしてるだけでも、いつもよりさらに距離を取られます。

政府やメディア等も、マスク推奨なんてしてませんし、スーパーでもマスクは、売っていないので、各自がネット等で入手しない限り、現状では、マスク装着は難しいのかもしれません。

マスクで完全に防げないのは、事実だとしても、努力する気持ちは大事だと思いますが。

概ね政府に従う国民性が故に、疫学責任者、アンデシュ・テグネルがマスクを推奨しない限り、このまま、マスクをする人は少ないままだと思います。

私は、人混みに行く時のみ、マスク装着して、見本となるように堂々と行きます。笑 

良いんです、変わり者と見られても。笑

この友人のように、人目より、どうするべきか周りの方のことを考えて行動したいものです。

とはいえ、郷に入っては郷に従え。住んでみないと分からないことはたくさんあると思いました。

さいごに

高福祉高負担が謳われ、世界からも注目を集めるスウェーデン。

記事を書き始めた、言いだしっぺの私は夫の母国であるスウェーデンに移住予定です。当事者として、スウェーデンの今後の動向に目が離せません。

この記事に意見を寄せてくれた友人達、しそして記事を書いた私達はスウェーデンが大好きです。この記事が「コロナとの向き合い方」を、今一度考えるキッカケになれば幸甚に存じます。最後まで、ご高覧くださり誠にありがとうございました!

参考にさせていただいたwebページ一覧

本文に登場する順番に記載してあります。

外務省「スウェーデン王国(Kingdom of Sweden) 基礎データ」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/sweden/data.html

(2020年5月26日)

東京都「「東京都の人口(推計)」の概要(令和2年1月1日現在)」

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/01/31/06.html

(2020年5月26日)

ジョンズ・ホプキンス大学 ”COVID-19 Dashboard by the Center for Systems Science and Engineering (CSSE) at Johns Hopkins University”

https://coronavirus.jhu.edu/map.html

(2020年5月26日)

BBC “Coronavirus: What’s going wrong in Sweden’s care homes?”

https://www.bbc.com/news/world-europe-52704836?SThisFB&fbclid=IwAR1caLHd61aCR0mTF02MvDFOjH3qb3XKrJ34XAYzpRH0IUwSF700KdvsEss

(2020年5月26日)

中央日報「北欧で死亡率最高のスウェーデン…集団免疫を選んだ罪、高齢者の悲劇」

https://news.yahoo.co.jp/articles/f78e05f163f8a428a0bef27b47de1ea99ba1c313?fbclid=IwAR347pihOkJhtDpX2mgpaYMJfQ_IImLgm060-p6NKXbBU-lC9qCLh6dfu8A

(2020年5月26日)

SVTa “Utökade testerna säkrar prognosen för flockimmunitet”

https://www.svt.se/nyheter/lokalt/stockholm/fler-testresultat-ger-sakrare-kunskap

(2020年5月26日)

SVTb “Hallengren: Vi ska testa 100 000 i veckan”

https://www.svt.se/nyheter/inrikes/hallengren-vi-ska-testa-100-000-i-veckan

(2020年5月26日)

CNN「封鎖なしのスウェーデン、「集団免疫」には程遠い状況 首都の抗体率7.3%」

https://www.cnn.co.jp/world/35154212.htm

(2020年5月26日)

SVTc “Kontroversiell strategi kan minska spridningen”

https://www.svt.se/nyheter/inrikes/kontroversiell-strategi-kan-minska-spridningen

(2020年5月26日)

Youtube “Why lockdowns are the wrong policy – Swedish expert Prof. Johan Giesecke”

(2020年5月26日)

SVTd “Utökade testerna säkrar prognosen för flockimmunitet”

https://www.svt.se/nyheter/lokalt/stockholm/fler-testresultat-ger-sakrare-kunskap

(2020年5月26日)

DN”Folkhälsomyndigheten: Vår strategi är inte flockimmunitet”

https://www.tv4.se/nyheterna/klipp/folkh%C3%A4lsomyndigheten-v%C3%A5r-strategi-%C3%A4r-inte-flockimmunitet-12732338

(2020年5月26日)

DAILYKOS “Sweden never shut down, now its death rate AND its economy are worse than its neighbors”

https://www.dailykos.com/stories/2020/5/7/1943379/-Sweden-never-shut-down-now-their-death-rate-AND-economy-is-worse-than-their-neighbors

(2020年5月26日)

CNBC”Sweden had no lockdown but its economy is expected to suffer just as badly as its European neighbors”

https://www.cnbc.com/2020/04/30/coronavirus-sweden-economy-to-contract-as-severely-as-the-rest-of-europe.html

(2020年5月26日)

ベネッセ 「コロナ禍でスウェーデン政府への「大批判」が「信頼 」に変わっていった4つの理由」

https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=71226&fbclid=IwAR0tr5ZjEEoYSPuThVrOv7n8Cgpu0Db6aJDb_YjfjMWm_MzlLXaflVjyKXQ

(2020年5月26日)

Forbes Japan 「スウェーデン新型コロナ「ソフト対策」の実態。現地の日本人医師はこう例証する」

https://forbesjapan.com/articles/detail/34187/6/1/1

(2020年5月26日)

DAGENS NYHETER “DN Debatt. ”Folkhälsomyndigheten har misslyckats – nu måste politikerna gripa in””

https://www.dn.se/debatt/folkhalsomyndigheten-har-misslyckats-nu-maste-politikerna-gripa-in/

(2020年5月26日)

SVTe “Tegnells svar på skarpa kritiken i DN-debatt: Grundläggande felaktigheter”

https://www.svt.se/nyheter/inrikes/forskare-kritiska-til-fhm-lat-politikerna-ta-over

(2020年5月26日)

朝日新聞 「超過死亡、都内にも見られるが…「コロナ死者」なのか」

https://www.asahi.com/articles/ASN5S7H31N5PULBJ00P.html?ref=mor_mail_topix3_6

(2020年5月26日)

スウェーデンのオンライン自己診断

https://corona.sll.se/?fbclid=IwAR06Wnnx4KoeQnb_PTFOmSQpciURokJx39Zw0pHZJYJ7bGwXyaRBOIbhIf0

(2020年5月26日)

東洋ONLINE 「「マスク着用」で意見衝突する欧米人の特殊事情彼らの根強い「マスク嫌い」の根底にあるもの」

https://toyokeizai.net/articles/-/344154?page=4

(2020年5月26日)

BBC Japan 「ドイツ、マスク着用を全域で義務化 罰金を科す州も」

https://www.bbc.com/japanese/52391549

(2020年5月26日)

World Health Organization ”Coronavirus disease (COVID-19) advice for the public: When and how to use masks”

https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/advice-for-public/when-and-how-to-use-masks

(2020年5月26日)