義母との11日間旅行で気づいた「義理家族とのちょうどいい距離感」

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私も以前、日本で家族旅行に行きましたが、これまでに義理家族と旅行に行ったという方もいるのではないでしょうか?

私は今回、義母、夫、2歳の息子と11日間、一緒に旅行に行ってきました🛫旅行の目的は、ルーマニアに住む夫の祖母(息子からしたらひいおばあちゃん)と息子が会うこと。

はじめは、「長すぎるし、行きたくない。(むしろ、一人で日本に帰っていいですか・・・?)」と断っていましたが、前年は日本へ2か月以上帰ったこと、夫の悲願ということもあり、一緒について行くことにしたのです。

普段は穏やかで、トラブルもない関係でしたが、この「非日常」の時間がきっかけで、自分の中にたまっていたもやもやが一気に噴き出しました😓

その結果、謎の倦怠感と薬でも消えない頭痛に襲われ、丸一日、寝て過ごすハメに。ほとんど何も食べれない状態で、最後は、夜中に胃液を嘔吐しフィニッシュ?これまでも、過度のストレスがかかると嘔吐してしまっていたので、今回の旅行では心身ともに、やられてしまったようでした。

そして、旅行中に感じたことは、「あ~、これって日常生活の延長なんだな」ということ。

義理家族との距離感は、「空気を読む」、「その場しのぎ」や「誰かががまん」ではなくて、事前にルールやバランを意識しておかないと、誰かが疲れたり、自分の場合は爆発したりするんだなと、改めて実感した次第です。

ということで、今回は私なりの義理家族とのちょうどいい距離感の取り方についてお話します。

なぜ、もやもやが爆発したのか?

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なぜ、そもそも「もやもやが爆発したのか?」というと、

  • 普段から我慢していたこと(主に義母の喫煙)が旅行中に限界を超えた
  • 「無理だ」という場面で、私が我慢してしまったから
  • 事前の話し合いが不足していたから
  • 長時間一緒にいたから

まず、ハンガリーのブダペストからルーマニアに向かう途中のミニバスでの出来事。息子がおっぱいを欲しがったのですが、息子はチャイルドシートに座り高速道路を乗り合いバスで移動していたため、授乳は難しい状態でした。

「無理」と言った後も、数度にわたり「何とか息子がチャイルドシートに座ったまま授乳はできないのか?」と義母が夫にハンガリー語で聞いていました。

スウェーデン語で直接私に聞けばいいし(ある程度のハンガリー語は分かります)、ミニバスは三列シートで、前列は義母と若いヨーロッパ系の男性と運転手さん、私達の後ろは、何と日本人のビジネスマン三人という状況の中で「誰かに見えるかもしれないのに、上半身裸の勢いで、息子の前に覆いかぶさるなんて、絶対無理!」と、心底イライラしました。

その後、若いヨーロッパ系の男性がバスを降りるということで一時停車。謎の駐車場で止まると、義母と運転手さんは一服。その際、義母がタバコを片手に授乳中の私と息子の元へやってきて「かわいそうに」とハンガリー語で話しかけるという、緊急事態。(タバコを吸いながら、半径5メートル以内に近づくな!)

タバコの臭いが苦手な私は、副流煙も心配で、その時は鬼の形相で睨み返してしまったかもしれません・・・。

その後も、人が降りたり休憩所に行くたびに2人して一服。バス内が喫煙室状態で、私は頭痛薬を飲むハメに。これが5時間以上も続いたのでした。

それに加え、念願の息子とひいおばあちゃんの初のご対面の場面でも、息子が添い乳をしてほしいと言った際、「老人ホームのひいおばあちゃんのベッドで添い乳すればよい」と、再三言っていました。親の布団で寝るのも嫌なのに、なぜ、私までひいおばあちゃんのベッドに寝なければいけないのか?最後は、泣き叫ぶ息子がかわいそうで添い乳しましたが、心はポッキリ折れてしまいました。

事前の話し合いが不足していたのですが、泊まるところはルーマニアもハンガリーも義母の友人宅。ルーマニアでの移動手段は、義母の知り合いのタクシー運転手さん。

ということで、夫と義母はお友達と夜遅くまで、晩酌を楽しんでいたようです。

ルーマニアでは、レストラン行ったのは一回だけ。

あとはお友達の方がご飯を準備してくれたのですが、お皿には洗い残し(義母によるとその地域の精神?らしく、気にしないのだそう)、マグカップには茶渋がついていました。変なところが、小さいときから潔癖症の私には、かなり厳しい食事の時間となり、噛んでも噛んでも、食べ物がのどが通らず、せっかく用意してくれたご飯もあまり食べれませんでした。

お肉の脂身が食べれない私のために、脂身を取った豚肉を焼いてくれたり、わざわざ米を炊いてくれたりと(日本人には米?)、本当によくしてくれたのですが、申し訳なかったです・・・。

最後の決め手は、夫が私の水筒を義母にすすめ、それを、あろうことか、義母が飲んだこと。あまりの早さと自然さに、「待って!いらん。」とも言えず。

正直なところ、義母を前に「いやだ」という意思表示はできなかったと思うのですが、その後は自分の水筒から水を飲めなくなってしまいました。

自分の両親とでも5日以上の旅行に行ったことがないのに、義理家族なら、精神的に辛くなるのは、なおさらなのかもしれませんね。

旅行前に決めておくべきだったこと

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今回の一番の反省点は、私が終始受け身だったことです。義母と夫はそれぞれに絶対に行きたい場所や、会いたい人がいたのに対し、私の行きたかった場所はブダペストのラーメン屋さんくらい。

あとは、プランも何もかもすべて夫と義母に丸投げで、そのせいで結局は自分も苦しみ、周りにも心配をかけてしまいました・・・。

ということで、さきほど、「もやもやが爆発した理由」を聞いていただいたので、これからはそこから得た学びを共有したいと思います。

お互いのディールブレイカーを確認しておく

私はタバコの臭いがとても苦手です。義母がそのことを知っていたかどうかはわかりませんが、事前に伝えてさえいれば、喫煙後に授乳中の私や息子に近づくことは避けられたかもしれません。

とはいえ、義母はかなりのヘビースモーカーで、以前夫から「吸った後は息子にすぐ近づかないで」と伝えた時に泣いたことがあるそうです(何の涙?)。そう聞くと、どう伝えるのがベストなのか・・・とても悩ましいです。

つまり、お互いが“これだけは譲れない”と思っていること(ディールブレイカー)を事前に確認しておくことが、本当はとても大切だったと気づきました。

お金の分担ルール

今回の旅行では、義母が一部の交通費を負担し、私たちはレストランや一部のお土産代をカバーする形になりました。

私が、Wise(ワイズ)を使って支払っていたので、私たちというか、私が支払いをすることに。ということで、「なんで旅行に消極的だった私が、払ってるんだろう?」という気持ちが残ってしまいました。

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過去の旅行でも、義母と義理姉のもとへ行く際の交通費は私が負担していたこともあり、「お金のことでモヤモヤしたくない」と思いつつも、自分の親と旅行に行った時のことを、比べてしまう自分がいました(両親が旅費の大方を負担してくれました)。

また、現地での物価が予想以上に高く、予算がギリギリになったこともストレスの一因でした。

たまの旅行で、別にいいのですが、夫や義母に対して「コーヒーにレモネード!?飲み物を2つも一気に頼まんでいいやろう。」とイライラしてしまいました。

こんなことなら、自分の飲食代も交通費も、各々が自分の分を払うようにすれば良かった。とはいえ、実際には難しい場面もあったと思うので、せめて同じくらいの金額を払えるように事前に話し合えばよかったと思いました。

スケジュールは余裕をもって

ルーマニアではほぼ毎日、全員で行動。好きなタイミングで外食したり、お土産を選んだりしたかったのに、それが難しくて想像以上に疲れました。

特に、旅行前に「ハンガリーでは義母が息子を見てくれて、半日ほど夫とゆっくりできるかも?温泉に行けるかもだから、水着も持ってきて!」と言われていたのに、実現せず・・・。期待していた分、落胆も大きかったです。

ハンガリーでは、事前に予定を決めていなかったため、天気予報もガン無視で、滞在中一番暑い日に、屋外で観光。息子にも、辛い思いをさせてしまいました。

残念なことに、ブダペストが、バリアフリーじゃなさ過ぎて私も夫もクッタクタ。そして涼しい日に川に行くという残念な結果になってしまいました。

ブダペストのバリアフリー事情は「スウェーデンに住んでモヤつく人へ。東欧旅で気づいたスウェーデンの暮しやすさ」をご覧ください🙃

「3日は別行動の日にする」と最初から決めておくほうが、気持ちにも体力にも余裕が持てると実感しました。

そして、みんなのやりたいことを事前にリストアップしておいて、お天気と相談しながら、A プラン B プラン C プランを選んで実行すれば良かったと思いました。

義理家族との「ちょうどいい距離感」は、日常でも必要なこと

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旅行は非日常。でも、そこで感じたストレスは、じつは日常の中でもずっと続いていたものだったと気づきました。

例えば、義母のタバコの臭い。これまでも吸った直後に近くに来られると「うっ」と思うことがありましたが、我慢するのが当たり前になっていて、「ちょっとトイレに行ってくる」とその場を離れることで自分を守っていました。だからこそ、向こうにも「なるべく近づかないようにする」ような配慮があったら、どれだけ気が楽だっただろうと思います。

そして、今回の旅行で改めて感じたのは、「がまんしてしまう」自分のパターン。

思い返せば、妊娠後期に義母が旅行に行く間、私たちが泊まり込みで義父の世話をしたり、とくにきつかったのが、出産直後に夫が義父の介護を手伝いに行ったこと。
私はまだ心身ともにしんどくて、ほんの少しでも自分の時間がほしかったのに、それを我慢して、夫を送り出しました。

こういうことが積み重なると、「なんで私ばっかり?」という気持ちになってしまいます。
だからこそ、どれだけ小さなことでも、「事前に話し合っておく」「期待と現実のギャップを埋めておく」ことが大事だと、今回の旅行や出来事を通して痛感しました。

というのも、義父の介護に関しては、なるべく家族で行いたいという義母の希望があり、公共の支援をほぼ頼っていない状態だったのです。今でこそ、家族に説得され、義父は老人ホームに入っていますが、それより前はトレーニングパンツやその他もろもろのサポートが必要な状態で、義母が出かける際など、毎回、夫か義理の兄が手伝いに行っていました。

老人ホームの入居も、実際に入居できるまで数ヶ月かかったようですし、元気なうちから話し合ってどうするべきか、考えておけば良かったのにと思いました。

これまではどちらかというと「私たちが義理家族をサポートする側」という視点で書いてきましたが、もちろん、私たちも助けてもらった場面はありました。

たとえば、息子が生まれてからの2年間で、

  • 義母が数時間だけ息子を見てくれたことが一度あったり、
  • 病院の帰りに親戚の方が迎えに来てくれたり、
  • 義母が5回ほど食事を作って持たせてくれたり、

そういうありがたいサポートもありました。

でも正直に言うと、「それだけだったのか」と思ってしまう自分もいます。
わがままなのかもしれませんし、人と比べるのは良くないことだとわかっています。それでも、どこかで「もっと助けてもらえると思っていたのに」という気持ちが残っているのも事実です。

出産前、日本に一時帰国して里帰り出産をする選択肢も考えました。


でも最終的には、「義理の家族がサポートしてくれる」という夫の言葉を信じて、スウェーデンでの出産・子育てに挑むことを決めたのです。

だからこそ、いざという時に十分な助けが得られなかった時は、「裏切られたような気持ち」になってしまったのだと思います。当時は日々生きること、息子を生かすことに必死で、そんなことを考える余裕はありませんでした。

睡眠時間の確保と家事を終えることに必死で、スマホを触る時間も惜しく、連絡しなさ過ぎで、友達からも「大丈夫?出産どうだった?」と心配のLINEがくるほど切羽詰まっていたのです。

ママ友の中には、赤ちゃんが3ヶ月くらいの頃から一人でエステに行く時間を持てたり、ゆっくり和食を作る時間を楽しんだり、子供が少し大きくなったら保育園の送迎や、習い事の送り迎えを義理の家族にお願いできている人もいました。

そこまでのサポートを求めていたわけではないけれど、少なくとも出産直後のいちばん大変な時期に、夫が義父の世話のために「手伝いに行く側」になる必要があったのか?
今になって(今回の旅行で)、その時のしんどさや不満がじわじわと芋づる式に湧き上がってくるのでした・・・。

今回の旅行で言うと、「もしかしたら夫と2人で少しはゆっくりできるかも?」と思っていた期待が外れ、がっかりしてしまいました。

義母は足が悪く、これからは介護のフェーズに入っていくのかもしれません。
そのときこそ、今回の経験を教訓に、できるだけ早めに公共のサポートを頼るよう、夫や義理家族に働きかけていきたいと思っています。

「身内の助け合い」だけに頼るのではなく、「できる人が、できる範囲で」「無理をしすぎない」関係性を築いていこうと思います。

今回の経験をふまえて、これからどう向き合っていくか

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今回の旅行で爆発した、これまでの家族との関わりの中で感じたモヤモヤや疲れ。

それは決して無駄なものではなく、これからの私たちの暮らしをよりよくするためのヒントだったと思います(そう願いたい)。

まず一番大事にしたいのは、「無理に仲良くしすぎない」ということ。

空気を読みすぎて自分を押し殺すよりも、ディールブレイカー(譲れないこと)を事前に伝えることのほうが、よほどお互いのためになる。ルールを作るのは冷たくするためではなく、「みんなが気持ちよく過ごすための工夫」なのだと、今は思います。

先輩ママが、いやなことは「ふざけながら伝えればいい」と教えてくれました。かなりレベルが高いのですが、先輩ママ曰く、まじめに伝えるよりはその場の雰囲気も壊さず、良いそうです。例えば、今回のタバコでいえば「えぇ~、タバコの臭いがする!アラーム!」という感じでしょうか?(ただの嫌味に聞こえる・・・?)

ぜひ、みなさんのお知恵をかしていただきたい😂🙏

そして、感謝の気持ちも忘れたくありません。何かしてもらったら、ちゃんと「ありがとう」と言葉で伝えることも大切だと、改めて思いました。「やってほしいこと」を増やす方向で。

それから、夫が「自分の家族を大事にしたい」という気持ちを持つのはもちろんいいこと。でも、もしその優先順位が私や息子の負担になるなら、「じゃあ、1人でやってね」と割り切る強さとやさしさも、少しずつ持てるようになりたいです

そして、最後にお金のこと。


家族だからこそ、「なんとなく」で済ませるのではなく、事前にどう支払うかを話し合うことが、トラブルを防ぐ第一歩だと今回実感しました。

まとめ

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義母との旅行は、息子とひいおばあちゃんの対面を応援できるなど、楽しい部分もたくさんあったけど、心身ともにすべてを出し切り、へとへとになりました。

(正直)当分、義母との旅行は行きたくない。

そんな中、ヘルシンキ空港でJALが飛び立つ姿を見て大号泣。

スウェーデンに戻ってからも、「夫と別れてでも日本に帰りたい。もう精神的に無理。」という闇の数日を過ごし、今はこの記事や「スウェーデンに住んでモヤつく人へ。東欧旅で気づいたスウェーデンの暮しやすさ」を書いて、気分もだいぶ収まってきました。

読んで下さり、本当にありがとうございます😭

ということで、一番は「がまんしない」「がまんしない」「がまんしない」。
そして、「ルールを決める」「ルールを決める」「ルールを決める」。

私も、もう少し気持ちが落ち着いたら、義母にタバコの件は自分の言葉で伝えようと思います。

ルールに関しては、夫と話し合うことがまず第一だと思うので、これからクリスマスホリデーなど義母の元へ行く際には、過ごし方や食べるものなど、事前に「これでもか!!!」というくらい決めていきたいと思います。

ということで、義理家族との関係に悩んでいる人の参考になったらうれしいです😂🙏

最後まで読んでいただきありがとうございました🫡🪄

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